みなさん、こんにちは。六〇屋(ろくまるや)です。

今回は、中国の長寿祝いのお話です。皆さんはお誕生日のお祝いといえば何を思い浮かべますか?大抵の人は、プレゼントやバースデイケーキを思い浮かべたと思います。お祝いにケーキを食べたり、プレゼントを渡すのはどこの世界でも共通なのですが、実は中国ではケーキの他に『誕生日に麺を食べる』という習慣があります。

これは「長寿麺」または「寿麺」と称され、中国では昔からある文化・風習となっているんですよ。
わたしの友人の中国人(若い)も誕生日に麺を食べていましたが、理由を聞いても「風習だから」と言われ本人にもわからないそうです。

そこで調べてみると、中国逸話の中に謎を紐解くヒントがありました。

はるか昔、彭祖(ほうそ)という仙人がおりました。彼は養生術にたけ、齢767歳とも、あるいは800歳以上も生きたとされています。(今でも中国では長寿の代名詞的存在になっているんですよ。)漢の武帝の時代、君臣たちが政治の仕事が終わって一休みしていると、そのうちの一人が「顔が長いと長寿になる」と言いはじめます。そうすると別の一人が「いや、人中(鼻の下の部分)が長いと長寿なのだ」と言います。そこで大臣の東方朔は「人中が長いほど長寿なら、800歳まで生きた彭祖の顔は、どのくらい長かったのだろう!」と言い、皆で大笑いしたそうです。

この話が民間に伝わり、「顔が長いと長寿」から「面が長いと長寿」となり、面=麺となり、誕生日に長寿を願って麺を食べる習慣が出来上がっていったのです。その風習が広まっていくと、今度は更なる不老長寿を願うように麺を通常より長くし、長寿を象徴するものとして生まれたのが「一根麺」(一本麺)です。

「一根麺」はひとつの麺生地を長く長く、非常に長く細く延ばして作ります。その名のとおり、1本の麺のみで作られており、包丁などは使わず、指で生地を長く、切れないよう細くしながら鍋にひょいひょいと放り込んで茹でていきます。作りや量によって長さは変わりますが、平均して50メートル程にはなるそうです。中国国内では普通に注文できるお店もありますが、やはりおめでたい席でふるまったりするそうですね。別名「長寿麺」。最後までがんばってすすり、長い人生を送れるように願いをこめて今でもその風習は続いています。

日本の年越しそばとニュアンスは近いですが、日本の場合、お蕎麦は他の麺類よりも切れやすいことから「今年一年の災厄を断ち切る」という意味で、大晦日の晩の年越し前に食べる風習となっています。
数え年のお祝いはお正月に行われます。新年を迎える際には、年越しにお蕎麦を、年明けに長寿麺を食べたいですね!

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